「熱かな」と思って体温を測ることは誰でもありますが、自分の身体の上半身や心臓の周り、下半身の体温をそれぞれ部位ごとに分けて測ることはまずありません。

 

でも人の体をサーモグラフィなどで測定してみると、誰でも例外なく上半身の体温が高く(心臓を中心に37℃前後)、下半身は低く(特に足もとは32℃以下)になっています。

 

このことから基礎代謝の高い人も含めて誰でも「冷え」の状態にあることが分かってきます。

 

この状態をもう少し詳しく説明してみましょう。

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体が冷えていると血のめぐりは悪くなる

足もとが32℃と冷えると、その箇所の筋肉が体内から熱を逃さまいと収縮することで血管を圧迫して血管が縮みます。

 

それが原因となって末梢の血管では血液は流れづらくなって循環不全(動脈血流の減少)や静脈血の鬱血(うっけつ)が起こります。

 

俗な言い方をすると「血のめぐりが悪くなる」のです。この状態を東洋医学では「悪血=オケツ」または「瘀血=オケツ」、民間医学では「ふるち」と言います。

 

血液は身体全体の細胞に栄養や酸素を供給して、炭酸ガスや老廃物を運びだす働きをしています。

 

そんな重要な働きをしてくれる「血のめぐり」が悪くなると、体に必要な栄養や酸素が供給されない、または老廃物も上手に排泄されないので、体に有害なものがいつまで経っても体外へ排出されなくなってしまいます。

 

その結果、細胞の機能が低下したり狂ったりするばかりか、ひどい時には細胞が老化したり壊死します。

 

そのひどい症例を2例紹介します。

  1. 長い闘病生活の人が「床擦れ」ができ、やがて壊疽になります。
  2. 糖尿病の重篤な人が下肢への血行障害から下肢の切断に至ることがあります。

こんなことが内臓の中でも起きるので、内臓の機能低下をきたすだけではなく、病的物質の産出(例えば結石)、免疫力の低下、潰瘍形成、腫瘍細胞の発生につながるのです。

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気の巡りが悪い体は血の巡りも悪くなる?

東洋医学ではの二種類の「」のめぐりを重視します。

 

陰と陽の「気」が体内を循環していれば健康で、乱れるとか滞りなどすれば病気になるとされています。

 

「陰の気」は下から上に上がりたがる性質を持ち、「陽の気」は上から下に下がる性質をもっています。

 

「陰の気」は冷たい所を好み、「陽の気」は暖かい所が好きなので、足もとが冷えていると「陰の気」は冷たい足もとから上に昇ろうとせず、「陽の気」は暖かい上半身から下がっていきたがりません。

 

つまり「気」の巡りが悪くなるわけです。血液は「気」とともに巡る性質がありますので、「気」の巡りが悪いと血液の巡りが悪くなるのです。

食べ過ぎは体に大きな負荷をかける

次に食べ過ぎと病気に罹る因果関係を考えてみましょう。

 

食べ過ぎると、血中のコレストロール値が上がることはよく知られていますが、このような血液は粘っこくて流れにくくなります。

 

つまり「血のめぐり」が悪くなってしまうわけです。

食べ過ぎで出来たコレスとロールは脂肪となりますが、どこにどのように溜まるのでしょう?

★コレストロ―ルは下記の所に溜まります。

  1. 皮下に皮下脂肪として溜まる。
  2. 骨髄の中に溜まる。
  3. 内臓の中に溜まる。
  4. 内臓と内臓の間に溜まる。
  5. 血管の壁に溜まる。

このように身体中に溜まるともいえます。血管の壁に溜まると壁が厚くなってきて、内腔(血液の通る空間)が狭くなってきます。粘っこくなった血液が狭くなった血管の中を流れるのは難しいことです。

 

つまり「血の巡り」が悪くなるということです。

その状態で末梢まで充分な血液を送ろうとすれば、血圧を上げるしか方法がありません。

もともと「冷え」のために血管が縮んでいるので、血圧を上げる必要がある上に、食べ過ぎると、もう一段と血圧を上げないといけないのです。

 

このようにして「冷え」と「食べすぎ」が「血のめぐり」を悪くして病気を重篤にするのです。

まとめ

流れない水は腐敗します。血液も同じことです。

 

昔からよく言われる言葉で「腹八分は医者いらず」といいます。これはただの戒めでもなんでもなくて、昔の人たちの経験則から出た言葉で、食べ過ぎると体に良くないですよ!ということをいっているんですね。

 

みなさんも「血の巡り」を阻害する「食べ過ぎ」には気を付けてください。