赤ちゃんは身体が柔らかくて、そして体温が高いのでとても暖かいですね。
しかし大人になっていくにつれていつしか身体も硬くなり、体温も次第に下がってきます。
身体が冷たくなる原因は、外気により冷やされる場合と、血行が悪くなり身体の中から冷えてしまっている場合の2通りがあります。
ここでは冷えから来る病気と簡単に出来る対処方法を書いてみたいと思います。
もくじ
身体が冷えてしまう原因はなに?
加齢とともに身体が冷えるのは、冷えると筋肉が硬結するからです。
筋肉が硬結すると筋肉の中の毛細血管が圧迫されます。毛細血管は直径が8~20ミクロン(一ミクロンは1、000分の一ミリ)です。
毛細血管が圧迫されると血行が悪くなり、益々身体が硬くなるという悪循環になります。
あなたは自分の平熱を知っていますか?健康的な人の平熱は36.5~37.1度です。
ところが現代では、36度以下という「低体温」の人が増えています。
「低体温」は免疫細胞と大きな関わりがあり、放置するとさまざまな病気や癌まで発症してしまいます。
身体が冷えるだけでこんな恐ろしい病気まで引き越してしまう事を考えたら、とにかく体を温めて冷えない身体を作るしかありません。
身体を温めるもっとも簡単で効果的な方法の一つにお風呂に入るという方法があります。
そのベストな入り方を考えてみたいと思います。病気や癌予防までできる“低体温克服法”の入浴法です。
体の冷えをとる入浴法は?
- 最適なお湯の温度は37~38℃です。体温より少し高めの温度にします。
- 入浴時間は20~30分をかけてゆっくりと入ります。身体の芯から温まり汗が出てきます。
- 胸から下だけお湯に入ります(腕は浸けないようにします)
この理由は「頭寒足熱」にするためです。慣れないうちは肩が寒く感じます。その時は20~30秒位、肩まで浸けて下さい。
冬のお風呂の入り方
- 足もとに5,6杯のお湯をかけて温めます。これで浴室も温まります。
- 「かけ湯」をします。お湯の温度は37度から40℃にします。
- 5~10分すると身体の芯から温まります。
間違った入浴法とは?
- 熱いお湯でカラスの行水は絶対にやってはいけません。
- 体温より熱い温度に入ると、身体の表面にバリアを作り身体の芯までは温まりません。
例えて言えば、魚でも強火で焼くと表面だけ焦げて中が焼けません。
▼肩まで浸かると「頭寒足熱」にならないので、有害なのを身体が嫌がってすぐに出たくなるのです。
小さい子供の入浴時の注意点は?
- 浴槽から1~2回程度出たり入ったりを繰り返すと体の芯まで温まります。
- お風呂嫌いなお子さんは、おもちゃなどを入れておくといいかもしれません。
- 頭がぼんやりするぐらいの熱い温度に入れると体にも良くないですし、「湯冷め」を引き起こして風邪をひきます。
▼体温が基礎体温よリ急に高くなると身体の恒常性が働いて身体から急激に放熱をして冷えるから風邪をひくのです。
お風呂から出た時に気をつけることは?
- マットなど暖かい敷物の上で急いで靴下から履きます。ズボンなどを多めに身につけて下さい。「頭寒足熱」を守って下さい。
- 上半身は、肌寒くなってきたら一枚ずつ増やすようにして下さい。裸足でガウンは風邪をひくもとです。
お風呂の嫌いな人はあまりいませんが、健康を考えて入浴をする人もまたあまりいません。
この際毎日の入浴を活用して身体を温めて免疫力を高めて下さい。