40年間たった一度の休載もなく連載を続けていたあの怪物級の漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が今年9月17日発売の週刊少年ジャンプ42号をもってして、とうとう連載の最終回となってしまいました。
単行本では17日発売の全1960話200巻で最終巻となります。
あれだけ長続きした日本でも数少ない長寿漫画の一つで、これからもずっと終わることのない漫画だと思い続けていたんですが、突然にこの発表が出されたときには、唐突過ぎて
「うそでしょ?何かの間違いじゃないの?」
と一瞬目を疑いました。信じられなくてネットを見てみると、どうやら本当らしいことが分かって今はショックを隠し切れません!
もくじ
今年で連載40周年のめでたい年だった
今年でちょうど連載40周年記念という事で作者の秋本治さんが和紙にガラスペンで直接書き下ろした7メートルを超える「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の絵巻物を神田明神に神宝として永年奉納されることになったそうです。
皆さんは知っていると思いますが、6月27日発売の週刊少年ジャンプ30号で発表されていましたね。
これは漫画の話の中でたびたび神田明神が出ていたことから、神田明神とこち亀(正しくは両津勘吉?)両者の関係性を深めていこうという事でのコラボ企画だったんですね。
そして今年が、こち亀が生まれ世に出てちょうど40年目。そして単行本の発刊数もちょうど200巻目。
そして、神田明神とこち亀のコラボ企画の話が出てきて、特別に書き下ろした絵巻物が神社に永年奉納されるという、漫画が神社に奉納されるという漫画界ではあり得ない歴史的快挙を成しえたこと。
秋本治先生は絵巻物を書いているうちに、この作品がある一定の区切りと思って書いたのでしょうか、神社での絵巻物の奉納式を終えた後に、こち亀の連載終了を語ったそうです。
連載終了の理由はアイデアの枯渇?
秋本治先生は40年間一日も休むことなく毎日ガリガリ書いていたんですが、ここでふと思う事があって、
「毎日あれだけ漫画を描いているのに、よくネタが尽きないもんだなあ~。」
と考えさせられたもんです。両津勘吉という人物は物凄く好奇心が旺盛で、色んな事に興味を持っていたかと思うと、すかさず実践して成功を収めてみたり、自分たちの知らないことまで知っていたり、専門家しか知らないようなことまで、詳しく知っていたり、
あるいは現実世界を飛び出して、アッチの世界まで行って神様と呼ばれるような人と仲良くなって帰ってきたりと、アイデアが奇抜過ぎて、いつも楽しく読ませてもらっていましたね。
でもまあ悲しいかな、こち亀はギャグマンガ漫画という宿命。一度は大成功するものの、必ず話の最後にオチがあって結局大失敗して、めでたく終了!
となっちゃいますね(笑)
秋本治先生自身はすごく好奇心旺盛で、両津勘吉と同じように色んな事に興味を持っていたので、常にアンテナを張っていたというか、身の回りのほんの些細な出来事にも耳を傾けるほどの情報収集家で、
自分から情報を仕入れることは勿論、興味のありそうな情報は自然と入ってきたそうですよ。長年やってきていると自分の体そのものがアンテナみたいになってきてるんでしょうね。
そこからストーリーを構成するヒントを得たり、新しいアイデアが思い浮かんだりして、次々と斬新なアイデアや考えが湧き出てきたんでしょう。
でもこれだけ長い期間にたくさんのアイデアをひねり出したり、情報収集したりしても流石に40年も続けていると、湧き出るアイデアもそろそろ枯渇し始めてもおかしくないんじゃないかと思ってしまいます。
その理由は、こち亀を愛読している読者のSNSなどを見ていると、
「今のこち亀は話が単調で面白くない」とか「面白かったのは60~70までで、100巻過ぎたあたりから、もう読まなくなった」とか「内容として同じようなことやってるし、こち亀はもう飽きた」とか散々の言われ様ですね。
確かに20数年くらい前かな?連載中の最も波が乗っていた時と比べると、今の話は昔どこかで読んだことある様な内容の物とかあるとかないとか。
言われてみれば、そんな気もしないでもないですが、まあ40年も連載していればどこかで読んだことある様な話も被ることはあるでしょうが、それはこち亀をたくさん読んだ読者の気のせいかもしれません。
でも秋本治先生は別にアイデアが枯渇していたわけでもなんでもなく、40周年という区切り、そして今度の単行本が200巻の発刊でこれもまたちょうどよい区切り、
そして体力面からの影響で連載をストップしたんじゃないかという事ではなく、体調面は関係ないとのこと。
神田明神の神社で秋本治先生ご本人が言っていました。
「びっくりさせて申し訳ない。このおめでたい日に自分の口で発表したかった。」
本当に終わるんですね。
「(こち亀が)終わっちゃうのは悲しいがおめでたいこと。200巻で区切り」
こち亀の連載が終わるのに対しては、
「連載は終わるが物語は終わらない。しかし終わりは終わり。今後は未定」
と。連載終了というイメージが一番なかった、こち亀が本当に終わっていしまうというのは悲しいです。
こち亀の最終回はどんな内容になりそう?
多分こち亀の最終回は、中川圭一さんや秋元麗子さん、そしていろんな意味で作中に大活躍した両津の親的存在の大原大次郎さん達が出てくるのは間違いないですが、
連載初期から出てきた記憶に刻み込まれたアクの強い脇役キャラクターが一度に派出所に詰めかけて両津勘吉へお祝いの挨拶した後に全員で海外旅行してめでたく終了!
または、両津勘吉が派出所を辞めて1人旅立つことになり、今まで迷惑をかけながらもお世話になった同僚と親的存在の大原さんへの別れと旅立ちの挨拶をした後に、今まで出てきた脇役たちが一斉に押しかけ、旅立ちを止めるもスキを見て逃亡!
あるいは何かの間違いか、両津勘吉が思いっきり昇進して巡査長から一気に警部補に格上がりして大原さんを尻に敷くことにw
でもそんな事はなさそうなので、普通に日常的なストーリーが進んでいった先に、後から懐かしい仲間が次々にやってきては一言挨拶したり、そこから一悶着した後で集まった仲間全員でビーチでワイワイやって終わり!
みたいなことになるんではないかと勝手に想像しています。しかし、これもそんなことななさそうなので、17日に発売される週刊少年ジャンプ42号を買って「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の記念すべき最終回を手に取って読んでみたいと思います。
新しい漫画を新連載する可能性は?
体力的な限界での連載の終了じゃないことが分かったので、秋本治先生の漫画ファンは一安心したことじゃないかと思いますが、
「じゃあこち亀が連載終了した後は、もう新しい漫画は書かないの?」とか「次はどんな漫画を描くの?」
とか次なる期待が膨みますよね。でもこれに関してはまだどんな作品を書いてくれるのか分かっていませんでした。
しかし、秋本治先生はもうすでに次なる漫画の構想をお持ちのようで、まだまだ漫画家として意欲的にやっていくそうですね!
すでにもう書き始めているかもしれません。どのようになるのか興味津々ですね!
次なる作品期待大です!
今回のまとめ
長年続いたこち亀が今度の連載で終了してしまうのは寂しい限りですが、嘆いてばかりも仕方ありませんよね。
これも時代の流れか、一つの時代が終わったという事で諦めることと、秋元先生は漫画への情熱は全然アツいという事が分かって早速次の漫画の構想を持っていて新しい漫画を描く予定があるということ。
もう新連載の漫画の執筆が始まっているかもしれない。これが分かっただけでも、良しとしないといけませんね!
次の新連載の漫画はどのよう内容になるのか非常に楽しみです!
秋元先生お得意のギャグマンガになるのか、あるいは「北斗の拳」っぽい要素が詰まった読み応えあるストーリーの漫画になるのか。「週刊少年ジャンプ」に載ってみるまで分かりませんねw
自分的には、新連載の漫画は“ギャグマンガ”になるんでなかろうかと思っています。ていうか、そういう漫画がまた見たいですw