最近レーシック手術を受ける人が急激に減ってしまっているそうですよ。
今から8年ほど前の平成20年(2008年)にはレーシック手術を
受ける人の数が45万人以上いたそうです。
それが平成26年(2014年)に入ってから統計を取ってみたら
なんとたったの5万人にまで減ってしまったのだとか。
たったの8年足らずでピーク時の約1/9まで
減ってしまったことになりますね。
なぜそんなにレーシック手術を受ける人が
急激に減ってしまったのか。
その謎を解き明かしてみたいと思います。
もくじ
日本人は欧米人に比べて近視率が高い!
日本人は、世界と比べて近視の方が極めて多いといわれています。
その割合は日本全人口の約1/3、なんと約“4000万人”も
近視の人で溢れているといわれているんです。
外国人旅行者が日本へ来日して
最初に日本人を見て気づくのが
“メガネ”を掛けている人がとにかく多い
という事を感じているそうです。
メガネをかけてる日本人をみて驚く
外国人も多いと聞きますね。
なぜこんなにも日本人に近視が多いのか。
一説によると日本人含め東洋人は欧米人に比べて
遺伝的に近視の人が多いのだとか。
なので確定はできませんが、統計的に
欧米人はアジア人に比べて、視力が悪くなりにくいそうです。
1日中好きなテレビを長時間ず~っと見たり
1日中ゲーム漬けの生活を送っていたとしても
近視になる確率が日本人と欧米人は違ってくると。
なんとも不公平な話ですね(笑)
でも、日常的に目を酷使する生活はどのみち、
目に負担をかけ、近視になってしまうんですけど。
そこで永久に近視を治したいとレーシック手術を
受けることになるんですが、実はレーシック手術を受けた
患者がトンデモないことになっていたんです。
レーシック手術は危険性が高い?
レーシック手術というのは知ってる方は多いと思いますが、
要は、あなたの“おめめ”の角膜にレーザー光線を照射して
角膜を焼き切るんですね。
それで削られた角膜は光の入る角度(屈折率)が
以前と変わるので、遠くが良く見えるようになる。
ここで、レーシック手術の危険性についての話ですが、
レーシック手術によって起こり得る危険性は4つあります。
これを順に述べてみたいと思います。
1.角膜を削ると眼球の形が変形する?
レーザーによって削られた角膜の部分は薄くなります。
削られた角膜はどうなるか?
眼球は、ゴムボールみたいに弾力性があり、
薄くなった部分に眼圧が掛かると、眼球の形が
若干変形し、視力に影響を与えるそうです。
これは眼圧に関係があり、眼圧が高い人は
薄くなった角膜の影響で眼球全体が変形することもあるらしいです。
結果、変形した眼球が近視の要因となるそうです。
2.衛生管理の徹底していないクリニックで手術を受けるのは危険!
以前、同じクリニックでレーシック手術を受けた人が
集団で感染性角膜炎を患ってしまった事件がありましたね?
いわゆる「レーシック集団感染事件」。
病気を治療する施設としてはあり得ないことですが、
あるクリニックが自分とこの利益を優先したがために
以下のことを行っていたそうです。
- 機材や手術用具の点検洗浄を完全にしなかった。
- 本来用具を交換するべきものを、使いまわしてた。(経費の削減)
- 他のスタッフに消毒をしないように指示。またはスタッフからの忠告を無視。
- 手術時に手洗いをせず、素手で手術をしていたこともあった。
これらの医師としてはあってはならないことをしたせいで、
レーシック手術を受けた人へ次々に雑菌が移って
集団感染してしまったんです。
3.レーシック手術にもし失敗したら“移植”手術でしか回復しない!
レーシック手術を受ける場合の一番の懸念事項としては
これが最も怖くて、最も危険なことなのではないかと思います。
日本の医療技術は他の国に比べても抜群に
最先端なのですが、いくら最先端なレーシック手術
といえども100%成功するとは限りません。
当然、失敗するリスクもあるんです。
もし、レーシック手術に失敗してしまったら?
レーザーで焼き切られ、破壊された角膜は
他の人から新しい角膜を移植してもらわない限り
様々な合併症にずっと悩まされることになります。
ただ、一つだけ勘違いしないでほしいのは、手術の失敗によって
失明する可能性、または失明した症例は今のところないという事。
なので、専門医で適切な手術が行われていれば、失明に至るような
事故はあり得ないので、そこまで怖がる心配はありませんよ!
という事を言っておきたいと思います。
じゃあ、失敗によってどのような合併症になってしまうのかというと
- ハローグレア
- ドライアイ
- フラップのトラブル
- 感染症
- ケラトエクタジア(角膜拡張症)
これらの5つです。順を追って分かりやすく説明します。
(1)のハローグレアとは、目に入ってくる光が強すぎたり、弱すぎたりして
昼は余計に眩し過ぎたり、夜は極端に見えずらくなったりする現象です。
個人差により変わってきて、不快感を抱くことがあります。
(2)のドライアイは、読んで字のごとくですね。目が乾きやすくなります。
非常に不快です。レーザーで角膜表面の知覚神経を焼き切るために
ドライアイになり易いといわれています。
(3)のフラップのトラブルというのは、まず“フラップ”は何かという事ですが、
フラップとはレーザーで角膜表面を円形状に切り取り、“ふた”の状態を作ることです。
丸いふた状態にしたフラップをペロッとめくり上げ、レーザーを照射して角膜を削り、
最後にめくったフラップを元に戻すんですが、正確に数ミクロンの狂いなく戻さなければ
フラップにシワが入ったり、極稀に穴が開いたり、フラップが
眼球から取れてしまうことがあります。
ゾッとしますね。
(4)の感染症は、よほど衛生管理の行き届いていないクリニックを
選んでさえなければ感染症にかかるリスクはないと思います。
しかし、手術である以上は感染症にかかるリスクはないとは言えません。
その場合も、ちゃんとしたクリニックであればしっかり対応して
くれますから心配はいらないと思います。
(5)のケラトエクタジア(角膜拡張症)は術後のリスクとしては最も嫌な合併症です。
これは個人差、または手術の失敗により発症するかしないかに分かれるんですが、
用は、角膜の部分が“とんがり帽子”みたいに前方に飛び出てしまう合併症です。
こうなると、乱視が発生して急速に視力が低下し、このまま何も対処せずに
放置すると、最悪失明に近い状態にまでなってしまいます。
再手術で角膜を硬くしたり、専用のコンタクトレンズ、または
角膜の移植で対応するしかなくなります。
目の前が見えなくなるという恐怖はないかもしれませんが
様々な合併症を患ってしまう心配はあると思います。
まだまだレーシック技術は完全なものではないんですね。
レーシックは、今はまだハイリスク・ローリターンな技術です。
レーシック手術も受ける際は、必ずしも万能でない
という事を考えておかなければなりませんね。
4.削った角膜が再生するとまた近視に戻る
CMにもバシバシ出演している、あの有名な方
高須クリニックの高須医院長が言っていました。
レーザーによって削られた角膜は、時が経つと
自然治癒力によってゆっくり時間をかけて
また少しずつ再生を始めるそうです。
こうなると最初はいいが、そのうち効果も落ちてきて
リスクとしてはかなり大きいそうです。
という事は、あれだけ怖い思までしてやった
レーシック手術なのに、いづれは近視に
近い状態まで戻ってしまうということ。
「これじゃ意味ないじゃん!」
そしたら、もう一度やるか。
ということはさすがにできませんね。
次やるにしてもレーシックは自由診療。
保険適用外なので、またバカ高いお金を払って
もう一度やるかどうか、という事ですね。
それこそハイリスクローリターン!
さすがにそこまでリスクを冒してしてまで受けることもないように思います。
今やオシャレなメガネやカラコンが主流の時代!
昔は眼鏡をかけている人ってのは、女性や男性とかは関係なく
あまり魅力のない対象として、見られてきたことと思います。
ですが、それも過去の話。
今はメガネはオシャレの必須アイテムの一つといわれるほど
沢山のメガネブランドがあります。それにとても人気がありますね。
近視でもないのにわざわざメガネを掛けている人もいるぐらいです。
最近だと多彩なデザインや色彩に溢れ、掛けてるだけでも楽しい気分に
させてくれるような値段の安いメガネもたくさん出回っています。
それに機能性も抜群に高い!
ぶっちゃけ、メガネを掛けてない時よりもちょっと冒険してお洒落なメガネ
を掛けた時の方がカッコ良く見えたり、より一層可愛らしくなったりするもんです。
最初のうちは違和感を感じるかもしれませんが、慣れてしまえば
ファッションを楽しむように、その日の気分でメガネを着替える事ができますね。
コンタクトレンズでも、今はカラコン等が流行っていますよね。
色んな色があったり、奇抜な柄があったりと、カラコンでもその日の気分で
色々と付け替えることができます。
カラコン使って瞳の色を変えただけでも、
全然別人みたいに見える時があったりしますからね。
当然カラコンもメガネみたいに度数を選ぶことができますから、
使い勝手抜群です。しかもそこまで値段は高くないですね。
手軽な値段で買えるので、メガネみたいにバリエーションを増やすことができます。
メガネやカラコンは、眼球そのものに手を加えることがないから
安全だし、合併症にも悩まされることもないし、
その日の気分でパーツを変えることができるから
一石二鳥だと思いますね。
今回のまとめ
最先端の技術だとはいえ、まだまだレーシック手術は完成されたものとは
いえない技術なので、失敗することのリスクを取ってまで見えるように
なりたいか、それとも今まで通りにメガネやカラコンで済ますのか。
レーシック手術を受けるまえに一度考えるようにしたいところですね。
「レーシック手術、失敗しましたぁ~!」
となってしまっては、遅いと思いますから(笑)
そうそう、2013年の12月に国の消費者庁から
「安易にレーシック手術を受けないように」
と勧告が出たんです。
これは例のずさんな手術を行っていたあるクリニックがいたから
なんでしょうが、勿論ちゃんとしたクリニックでレーシック手術を
受ければ問題はないですよ!
ただ、レーシック手術を受ける場合は、そうしたリスクも視野に入れて
納得した上で受けるといいかなと思いますね。