子供の頃は、夏休みの自由研究だとか山へセミ取りとかカブトムシをとりに行ったりとしたもんです。
私は虫が好きというほどではないにしろ嫌いでもありません。しかし子供のころに好きだった虫がある時期を境に苦手になった虫もいるにはいます。
なぜ今まで好きだった、また気にもならない程度の虫が大人になってくると嫌いになってしまうのか。その原因を探ってみたいと思います。
子供の頃は虫嫌いはほとんどいない
子供さんは昆虫へはなんの拒絶反応もなく、それよりも興味が先立ち手に取ってみたり、田舎の方だと虫を使って遊んだりしたもんです。
なぜ子供は虫に対する拒絶反応よりも興味が勝ってしまうのか、これは人間の動作と異なった動きや、体の形を形成する虫に対して「なんだこれ?面白い虫がいるな!」と今まで見たこともない得体のしれない生き物に対して、恐怖よりも興味の方が強くなってしまうんです。
そして、子供が虫に対して抵抗感がない一番の原因と言われているのが、“虫に対する知識や経験が大人よりも乏しい”ということ。
これには諸説あるといわれていますが、この知識の差が一番の原因ではないかと言われています。
大人になると虫嫌いが加速する?
大人になってくると昆虫が触れなくなったり、見るだけでゾクゾクっと背筋が寒くなるように虫に対する拒絶反応が出てくるようになってきます。
これは、幼少期だったころは虫に対する経験や知識が乏しかったために、いろんな虫を素手で平気に触れたりしましたが、成長するにつれて虫への知識や経験が増えて“これは危険な毒虫だな”とか“これは触っても大丈夫だけど見た目が気持ち悪いから嫌だな”とか虫に対するイメージが自分の中で作られていきます。
また、子供の頃より虫に接する機会が減ってくると、頭の中で作られている虫に対するマイナスのイメージが出来上がっているので、急に目の前に虫が現れると、昆虫に対する恐怖感が一気に噴出してさらに虫嫌いが加速することになります。
なぜ大人になると虫嫌いになるの?
大人になってくると、見るだけでも嫌いな虫が誰しも1つや2つ出てくることと思います。しかし虫に対する知識や経験が増えると逆に好きな虫だけど毒があるから触ってはいけない、とか毒もなく安全な虫だから触っても平気だとか取り捨て選択できると思います。
でも触っても平気な虫でさえもとにかく毛嫌いになってしまうような事が出てきてしまう方もいます。それはなぜでしょうか?
虫に対するマイナスイメージ
- 汚い(虫全般)
- 毒がある(ムカデや毛虫)
- 刺される(蜂や毛虫)
- 噛まれる(ムカデなど)
- 形(フォルム)が気持ち悪い(ムカデなど)
- 色が気持ち悪い(ムカデなど)
- 動きが気持ち悪い(ムカデなど)
- 触ったら変な病気に感染しそう
- 予測不可能な動きでこっちに飛んできそう(ゴキブリなど)
主に上記のようなものが虫の嫌いな所だと思います。
それと、大人になるにつれ虫嫌いになってくるもう一つの原因は、成長するに伴って外敵に対するある種の防御反応が備わってくるのではないかと思います。
無意識に「この虫は自分にどんなことをするか分からない」「見た目が気持ち悪いので、もしかしたらこの虫は毒をもっているかもしれない」と考えるよりも先に体の方が拒絶してしまう防御反応が働いているんです。
すでに虫に対する知識と経験を持っているので、余計に「あぁ、やっぱりダメだ気持ち悪い。」と虫に対する拒絶反応が加速する訳ですね。
それと、分の家族や友人など周りの人たちからの影響も貰っていることも虫嫌いになる原因の一つです。自分の周りの人が「気持ち悪い」とか「毒があるから触っちゃダメ!」とか虫を嫌っていると、それが自分にも伝染してしまいます。
それが成長するにつれ虫嫌いが徐々に定着してしまうんだと思います。
虫嫌いを治す克服法は?
虫と接する期間がなくなって、マイナスイメージを持ったまま成長を重ねると虫に対する興味よりも抵抗感や恐怖感が勝ってきます。それは仕方のないことです。
普段から虫と接している人は、マイナスイメージを持つより先に、例えば玉虫だったら「体が虹色みたいで綺麗だな」とか、カブトムシだったら「フォルムがやたらカッコいいな」とか、カミキリムシだったら「キーキー鳴いてかわいい鳴き声だな」とか
虫の良い部分を知っているので、大人になってもそれほど虫嫌いはいたりしませんね。
では虫嫌いを治す(克服)する方法ですが、まずは虫の何が一番苦手、もしくは虫のどういう動作が苦手なのか考えてみる。
次に何がきっかけで苦手になったのか。例えば触っていたら皮膚がかぶれてしまったとか、刺されてしまったとか。
その他は、家族や友人に虫に触ると汚いとか危ないとか言われ続けて、次第に拒否するようになったとか。
自分が虫が嫌いになった“きっかけ”を探ってみて原因を突き止めてみる。原因がわかったら一つずつ取り除いていく。それが虫嫌いを克服する近道なんじゃないかと思います。
それでもダメなようなら、専門家でカウンセリングを受ける方法も一つの手です。もしカウンセリングを受けたいならここで相談を受けるとよいでしょう。
このサイトは無料相談をしてから改善の必要があった場合に、最寄りのクリニックを紹介してくれるシステムになっています。
今回のまとめ
虫嫌いの人でも例えば「“蝶々”は嫌いじゃないよ」という人も中にはいらっしゃいます。どんな虫嫌いの人でも全部が全部虫が苦手という人はほとんどいないでしょうが、そういう人はまず苦手な虫と、苦手でない虫とで分けてみる。
次に苦手な虫にも良いところがないかとかよくよく観察してみる。ひとくちで虫が嫌いと片付けてしまうと、そのうち全ての虫がどんどん嫌いになっていく範囲が広がってしまう事も考えられます。
“虫が嫌い”と片付けてしまう前に、ちょっとずつでもいいので、こちらから虫に接する機会を設けてみてはいかがでしょうか。
こちらの情報が参考になれば幸いです。