行ったことはないけど、日本人ならほとんどの方が知っている日本の三大砂丘の1つである鳥取砂丘。
テレビなんかでごく偶に放送される時がありますが、画面を通して見ても日本にもこんな場所があるんだなぁと不思議に思ったりします。
鳥取砂丘っていっても見た目まるでアフリカの砂漠みたいですから。でも鳥取砂丘って見た目はアフリカの砂漠みたいな感じだけど、あれは実は砂漠ではないということは知らない方が多かったりします。
鳥取砂丘って砂漠じゃないの?
鳥取砂丘では波のようなきれいなウェーブを見られるのはもちろん、砂の表面は枯山水みたいな綺麗な模様の“砂紋”や“風紋”ができていたりと、まるでサハラ砂漠みたいです。しかも砂丘の広さは意外と広大で大きく圧倒されます。
実際に行ってみると分かりますが、周り一面砂だらけで観光の一環とはいえラクダもいるし、広くてデカいので普通に砂漠でしょ?。と思いますが、この鳥取砂丘は砂漠とは全然違うんですね。
まず砂丘っていうのは何なのかというと、風によって運ばれた砂が長い年月を経て徐々に堆積してできた丘状の地形のことをいいます。
対して砂漠とは、長い期間その地帯にほとんど雨が降らないために徐々に植物が枯れていき、土地がやせていきます。土地がやせていくと、土に含まれる水分の蒸発が進んでいくことで土の粘りがなくなっていき、やがてサラサラの砂になっていきます。
そうやってできた地帯が砂漠となっていきます。大地が枯れてできたものが砂漠ですね。
鳥取砂丘は大地が枯れてできた砂漠ではないので、ただの砂が堆積してできた砂の丘です。
鳥取砂丘はどうやってできた?
鳥取砂丘は中国山地の岩石(花崗岩)が長い年月をかけ雨風に晒されて風化、脆くなった花崗岩が細かい砂となって千代田川に流されて、海へと流れていきます。
海へ流れて海底に堆積した砂は、海流によって大陸側へ持って行かれます。
海流によって移動した砂は、波の影響で海岸近くに打ち上げられた砂は、冬の強い北西の季節風によって吹き上げられて、内陸へと運ばれる。これらが長い長い年月を経て砂丘へとなっていきました。
ここで疑問なのが、日本海側で砂丘ができているのは鳥取砂丘だけです。なぜ鳥取だけが砂丘としてできたのか疑問がわきます。
これは色々な見方があるようですが、もっともよく言われているのが、鳥取県は地形的に脆い中国山地が近くにあり、砂の元となる花崗岩質などの岩石が豊富に存在していること。
その中国山地から削られた砂が海へと流れる千代田川があることが日本海側に鳥取県だけ唯一砂丘ができていることらしいです。
今回のまとめ
日本で砂丘があるのは鳥取県だけではなく、実は日本中にあったりします。代表的な所だと静岡県の「中田島砂丘」、そして鹿児島県の「吹上浜」が有名です。
鹿児島県の吹上浜砂丘は、日本三大砂丘の一つとして知られいて、日本の渚百選にも選定されています。
それともう一つ、鳥取砂丘よりももっと大きく、日本で一番大きい砂丘があります。しかしこの砂丘だけは意外と知られていません。それは青森県にある「猿ヶ森砂丘」です。
この「猿ヶ森砂丘」は、日本で市場大きい砂丘なのになんで有名じゃないのかといえば、ここはとある理由から一般開放されていないので、謎な砂丘といわれてきました。
その理由というのが、ここは人里から離れていて、しかも海岸線という事で安全に訓練できるという理由から防衛省の自衛隊の演習施設(弾道試験場もあり)ということで、一般人の立ち入りが制限されている演習場なんですね。