運動不足は運動のやり方を間違えると解消できない!
今の現代人はとにかく運動不足だということは良く言われています。
少しの距離でもすぐ車・電車・バスを使い、階段を使わずにエレベーター・エスカレターに乗ってしまうという具合ですよね。
そこで運動しよう、身体を動かそうということになるわけですが、身体の冷えの点から見ても運動することは確かによいことです。
そこでここでは、どんな人でも簡単に運動不足を解消できる方法というのを書いてみたいと思います。
もくじ
運動は体にとてもいい効果が現れる
運動すると何よりも足腰を使うので、全身を巡っている血液が足元へも巡りやすくなるので、足もとが温かくなり冷えが取れ易くなります。
それに加えて、汗と一緒に食べ物から入った食品添加物や老廃物といった有害物質の不要なものも排泄されやすくなります。
ただ、「冷えをとるため」とか「痩せるため」、「運動不足を解消のため」といって、いざジョギングやマラソン、エアロビスクなどを意気込んで始めてみたもののその後、段々面倒になってきて、結局最後は続かなくなってくると思います。
そこで、ここまでではないものの、もっと日常的に簡単に出来る方法で運動不足を解消するやり方を提案してみましょう。
生活習慣を工夫して自然と運動量を増やす
「これからジョギングをするぞ!」とか、「1日にこれだけの体操をやるぞ!」とか意気込んみなくても、普段の生活習慣の中にさりげなく運動を取り入れるだけで自然とそれが習慣化され、意識しなくても毎日続けられるようになります。
1)モップを止めて、雑巾がけにする。(家事の場合)
2)全体の部屋で掃除機を使うのではなくホウキでこまめに掃除をする。
これだけでもかなりの運動量になるし、家もきれいになります。お金の浪費もなくなり、運動のために空けた時間の節約にもなります。
ただ上で上げた作業をする時は、偏った姿勢で作業するのは避けねばなりません。
右利きの人が右だけを使うのではなく、左右を交互に使うようにしましょう。
極端な言い方をすれば歯磨きをする時も、右手を使うばかりにしないで、左手も有効に使ってほしいですね。これは脳の活性化にもつながってきます。
偏った身体の使い方をすると姿勢ばかりか、大切な背骨(脊椎)が歪みます。その結果、内臓の疾患に罹ることもあります。
身体の偏った使い方を止めれば、脊骨(脊椎)が正常になり、腰痛や肩こり・頭痛の解消だけではなく内臓の疾患も治ってきます。
運動不足はこうして解消する
運動不足の解消をするためには、日常生活の動き方に工夫をして動くことが必要になります。
人間の身体の中心は下丹田(シタタンデン)です。ここを中心にして動くと運動も楽だし、運動効果も上がります。
1)下丹田の場所はおへそと、おしりの恥骨の真ん中です。
2)ここは人間が両手と両脚を広げて立ち、X字状になったときの中心点になります。
身体を動かすときはこの下丹田を中心に動かすのが基本です。その例を挙げて考えてみましょう。
たとえば、野球でピッチャ―がボールを投げる場合も、極端な言い方をすれば下丹田から足を踏み出して、そのうえ、上半身も下丹田を中心にして、しならせながら腕を振るので早い球が投げられるのです。
これをただ立ったままで、手だけで投げようと思っても、ちっとも力のある球は投げられません。
これはすべてのスポーツ・武道でいわれることです。下丹田を使えば、ゆっくり動いてもスピードがあり、しかも力のある動きになります。
身体の中心を意識して動くのが運動不足の解消に効果的
下丹田を中心にした動き方を日常の動作に取り入れてみましょう。
まずは窓や床を拭くときの下丹田の使い方です。手を左右に動かせるのではなく、手を当てておいて、身体を下丹田を中心にして揺すったり、捻ります。そうすれば手は勝手に動くのです。
歩く時も階段を昇るときも、一段一段足を持ち上げていては疲れて仕方ありません。
下丹田に意識と力と集中して、身体をねじれば足は自然に前に出るのです。
まとめ
下丹田を中心にして動くということは、直接身体を温めるというわけではありませんが、手や足の末端だけを動かすと余計な力を使って疲労するのです。
疲労すると少しの冷えでも、すぐに体調を崩すようになります。
下丹田を中心に動いていれば、適度な運動になり、身体の末梢まで順調に血液が循環して、結果的に循環障害を防ぐことになるのです。
よく重いものを持ち上げたりする場合に「おヘソの下に力を入れて・・・」と言われることもあるかと思います。
「丹田」は“赤い田んぼで血液を司るところ”と考えています。東洋医学では下丹田を「関元」という経穴で重要視します。